物語や随筆なんて物は、当然書くことが難しく、みんなのブログを読んでいると、いかに自分の周りの出来事を印象的に捉え、自分の考えを上手く言語化できているのかというところに、正直驚くとともに嫉妬すら覚える。
特に、日常で感じる疑問であったり、感動といった独自の解釈を理解し、言葉としてアウトプットするというのは存外才能なんじゃないか、これを文才と言うのではないかと僕は思っている。
僕はたいそう浅はかだから、こうやって文章一つひねくり出すのに、持ちもしない文法の知識だとか底知れた語彙を絞って、体裁を保つのに必死になっている。滑稽だなとは思いつつも、その自虐に酔いしれるように、虚栄心は止まるを知ってくれない。ゴミ。
みんなよりも幾ばくか早く産まれたものだから、アラサーになるのもちょっと早い。結婚について悩んでいる人もいるようだけど、19歳の冬に女と別れたっきり、交際の“こ”の字も無い僕からすれば、結婚なんてものは想像の遥か先の出来事だ。もう独身であることも覚悟しているし、独り身の状態を楽だとも感じてしまっている。強がりかも知れないけどね。
今更恋愛なんてする気概も無いし、異性と話していても、下心以外の多幸的な感情なんて微塵も感じない。拗らせていると言わせてしまえばそこまでなのかも知れないが、正直苦しんだりとか、不満足に思うことは性的欲求以外には全くなくて、今の人生十二分に楽しめているよ。
世間一般の常識に囚われるように、独り身であること、彼女すらいないことがさも間違っているかのように思えてしまう時があるのがなにより辛い。性的マイノリティ共が、それに気づいた時にどう思ったのかは知らないけれど、自分はその少数派でもない、多数派からあぶれただけの異常者だと知った時のもどかしさったら、あれはなんだろうね。
以上がまともに恋愛経験を積んでこなかった哀れな怪物の独り言。まあ、どうでも良いことなんだけどね。
これにて御免